キャンプの宝 ギア買い替えのヒントに。野遊びのコト深掘り対談!

第2回 ミスター・キャンプブロガー SAM(サム)さん

<目次>

※このコンテンツは、トレファクスポーツオンライン買取店が提供しています。

03 健全なる夜遊びのススメ

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佐久間
夜の価値ですか。
SAM
そう。夜の価値ね。キャンプってもともと夜の近くで寝ているじゃん?
夜の時間を過ごせることってキャンプの絶対的な特権だよね。
星を勉強するようになってから、キャンプの夜の時間について知ることができたんだけど、逆に、今のキャンプの夜の時間はすごく狭まっているなっともわかったんだよね。
佐久間
キャンプの夜といえば焚火ですけどね。
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SAM
そうそう。もちろん焚火はすごくいいんだけども、焚火をしていると下ばっか向いちゃうじゃん。
焚火みてお酒を飲むことだけになってしまってないかなって。
それが悪いとはもちろん言わないけれども、それが全てで終わらせてしまうともしかしたらキャンプに行ったら得られるであろう、夜を楽しめる特権の結構な部分を見過ごしてしまうんではないの?って。
佐久間
夜の楽しさを逃してしまっていると。
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SAM
夜の真っ暗で星が出てないような日って怖いよね。
だけど、あの暗さを知っていると、例えば子供とかに教えたら、もし災害にあった時に恐怖感が和らげられる部分もおそらくあるんじゃないのかなって。
真っ暗な状態を知らないからさ、今の子供たちは。
佐久間
そうですよね。
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SAM
キャンプに行って、初期体験として真っ暗な世界を知っていると、いざという時に別のアクションが起こせるようにおもうんだよね。
決して災害のことだけを言いたいわけではないけれども、キャンプの夜でライトや焚火を消して真っ暗な状態で空を見上げてみると「えー!こんなに星がたくさんあったんだっけ!!」って思ってもらえるようにはしたいなっと。
シュラフに入る15分前とかに星空を眺めると、全然気持ちが違うんだよね。
佐久間
いいですねー。時間の使い方が。
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SAM
いいよー!いきなり寝るのではなくて、よーく星を見てから眠るとすごく気持ちよく眠れるんだよね。
心が整うって感じかな。
今、時間の使い方って言ったけどね、星を見ていると時間の動きがすごくわかるんだよ。
佐久間
星が動くからですか?
SAM
そうそうそう。星ってなんで動いているの?ってことに気がつくんだよね。
7時くらいに焚火しててトイレに行く瞬間に空をみると「あー星が出てるなー」って思って。
それで3時間くらい経ってそろそろ寝る時間。ライトを消してまたふっと空を見上げると星が移動しているんだよね。
これって「時間を可視化」しているわけじゃん。
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佐久間
そうですね。結構動きますもんね。
SAM
こんなのってなかなかないからね。時計じゃなく、身体で、目で感じる時間の流れ。
これって家庭の中だったら絶対わからないんだよ。
私が夜を楽しむって言っているのは、実は夕方から始まるんだよね。夜の際のところから、朝方の際のところ、この「際」がすごく大事なんだ。
焚火でお酒を飲むこともいいんだけれども、この「際」の時間を逃すともったいないよっとはお伝えしたいかな。
佐久間
わかりますね。あの色が変わっていく瞬間がたまらないですよね。
SAM
そう、最高なんだよね。朝のだんだんとあけていく姿。森のストライプが伸びていく瞬間。
時間はこうやって動いていて、1日ってこうなっているんだって。
自分たちが会社へ行く時に気づけなかったことに気づくことができて「これかー!」ってなるの。
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佐久間
キャンプならではの気づきですよね。
SAM
そうだね。あと、私がキャンプでオススメしているのは「夕食」を食べてねってことなの。
佐久間
夕食ですか??
SAM
夕食って夕方に食べるって書くでしょ?家で皆が食べているのって夜ご飯じゃん。
キャンプでは夕食がいいんじゃない?夕方にご飯を食べ終えて、それからお酒を飲み始めればいいじゃん。
文字通り、夕方にご飯を済ませておけば、夜のたのしみ方がすごく広がるし、夜の10時くらいになるとやることがなくなってきて、それじゃぁ寝ようかって。
するとキャンプ場のルールにもあった時間に眠ることもできて、朝は早起きして、朝の良さにも改めて気づくことができるよね。
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佐久間
それが自然のリズムですし。
SAM
そう。そう考えていくとまだまだ「キャンプの夜の価値」は広がっていくと思っているね。
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佐久間
大学生と高校生のお子様がいらっしゃるSAMさんですが、3世代キャンプとかに憧れとかありますか?
SAM
それはね、そんなに思ってないかな。なるようにしかならないし、そうなってくれたら嬉しいけども。
むしろ今自分がやりたいなって思っているのは、子どもが手離れした夫婦だけでどうやってキャンプするのかなって。
そのケースを作っていきたいなって。
佐久間
奥様はキャンプに行くことに積極的なのですか?
SAM
前に一回だけ聞いたことがあって、その時にはこう言われたの。
なんでそんな必要があるの?」って(苦笑)。
佐久間
ハードルが高そうですね!!
SAM
まずは「必然性」から入らないといけないからねー(笑)
けど、先をみることも良いことかもしれないなーっとは思っていて。
それを教えてくれた人がいたんだよ。
佐久間
どなたですか?
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SAM
それはね、見ず知らずの人。
35歳くらいのときかな。
テントを設営して、普通のファミリーキャンプを楽しんでいたんだけど、2つくらい先のキャンプサイトにちょっと見慣れない、いい感じのRV車が停まっていたんだよ。
その車から降りてきた人が60代なかばくらいのご夫婦だったの。
で、この2人とにかく無言だったの。
SAM
無言のまま旦那さんがテーブルとチェアを出して、それが出たと思ったら奥さんが赤いギンガムチェックのテーブルクロスを広げて、ワイングラスをそこにおいて、注いで2人で座って「チンッ」ってやったの。
っで、その後旦那さんはタバコを吹かして、奥様は編み物を始めたんだよ。
その間、ずっと無言だよ?
これを見た時に、なんだこれ!って衝撃を受けたんだよね。こんな世界があるんだって。
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佐久間
カッコいいですね。
SAM
そう。っで、65歳くらいに見えたから、
「俺が65歳になるまでにはあと30年くらいあるな。そうか、キャンプはあと30年もできる趣味なのか!」
って気付かされたんだよね。
その時に、これは一生続けられる趣味をみつけたんだから、ゆるゆるとやればいいし、人や情報に流される必要もないし、自分の思い浮かべているようなことをどんどん進めていけばいいってなって。
もちろんその人達のようになれるかどうかはわからないけれども、何か1つの目標ができたようで安心感が生まれたんだよね。
未だにそこに向かっているんだよね。
佐久間
SAMさんのキャンプはまだまだ続いていくと。
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SAM
そう。そういう未来が見えた時に、今持っている道具とかも、今日明日の価値のモノではなく、長く続くものだと思うし、今やり続けているブログもそういう先が見えるからこそ、続けていられるんだよなーって思うんだよ。
キャンプは何回やっても同じことは起きないし、何度サイコロをふっても同じ目が出ないみたいな、どうなってんだキャンプは。最高の趣味だなって思うよね。
だから、全然飽きない。
これからも続けていきたいなって思う。
佐久間
カッコいい。。。SAMさん、貴重なお話ありがとうございました!!
※対談日:2017年12月28日
※対談場所:「BASE CAMP」(水道橋駅徒歩数分。アウトドアをコンセプトにしたカフェで美味しいお食事も楽しめます。取材のご協力、ありがとうございました)
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次回の対談もこうご期待。
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